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金沢駅前に異業種が協働する実験オフィス開設 トークセッションも

働き方改革と日本の将来について語る

働き方改革と日本の将来について語る

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 金沢駅前に異業種の社員が共に働く実験オフィス「L’MANO(リマーノ)」(金沢市広岡1)が11月17日、開設された。これを記念して22日、「融合が日本を変える。働き方先進県いしかわを目指して」をテーマにしたトークセッションが同所で行われた。

セッション前の通常レイアウトの協働オフィス

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 東京から参加した「協働日本」の村松知幸社長がファシリテーターとなり、「融合が日本を変える。働き方先進県いしかわを目指して」をテーマに、西垣淳子石川県副知事と公務部門ワークスタイル改革を研究する箕浦龍一さん(元総務省審議官)が加わりセッショントークが行われた。

 セッションの中で西垣副知事は「世界で価値創造のエコシステムが変化している中、従来の垣根を越えていろいろな人と一緒に働いていくために、場所と時間の問題をどう乗り越えて行くかということを考えると、リマーノの考え方は答えの一つ」と話し、箕浦さんは「伝統的な日本の組織の人間が時代に合わせて変われるか変われないかは紙一重。一枚のベールを剥ぐだけで次の時代の景色が見えるが、今はそれができる人とそうでない人に二極化している」と言い、「そのベールを剥ぐためには、普段と異なる人たちと異なる空間で体験を共有することを通して異なる価値観に触れることがとても大事。だから、その垣根を越えて今までつながったことがない業種とコラボレートする。今後、仕事が回っていく会社にするには、プロジェクトごとに人が就いたり離れたりしながら、いろいろなビジネスが展開してイノベーションを生み出していくことが必要」と話した。

 同オフィスは、金沢のIT企業「アイ・ツー」のオフィスフロアを、山岸製作所が異業種協働する空間をコンセプトにデザインした。デザインを担当した山岸晋作社長は「自分たちが得意ではないことと、それが得意な人が仲間として集まって知恵を出し合いながらDXを一緒に作り出すのが目的」と話す。

 アイ・ツーの松崎秀規社長は「中小企業の全部がDXできるわけではない。初めは少数の会社がDXに取り組むことになるが、そうした企業がここに集い、協働オフィス実験がスタートできれれば。成果が出れば、それを見た周りの会社も影響を受けて動き出し、次には全体で3割くらいがDXに取り組むようになれば」と期待を込める。

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