オーディオショップあめたに(富山県高岡市)、オーディオ南海(大阪市)、サウンド・ピット(名古屋市)の3社が合同で11月22日~24日、北陸地方最大の中古オーディオ即売会「アンティークオーディオフェア2008 in 金沢」を石川県産業展示館(金沢市袋畠町)で開催した。
アンティークのスピーカーをはじめ、レコードプレーヤーやアンプなど往年のアンティーク機器の銘品から現行品中古品が所狭しと並んだ。中古レコードとCDは老舗レコード店「スマイルレコード」(大阪市)が出店し、クラシック・ジャズ・ロックから演歌まで約1万枚を販売。金沢では4年ぶりの開催とあって、オーディオファンが続々と詰めかけ熱心に品定めする姿が見られた。
20年前のレコードプレーヤー「THORENS(トーレンス)」(125万円)は現代では貴重品で、洗練されたデザインと性能の良さから開催数時間で売約済みとなった。40年前のスピーカー「Mclntosh(マッキントッシュ)」(42万円)は木製のデザインがアンティークらしい持ち味で、会場のスタッフは「初めは購入を迷っていた50代の男性も視聴して音を確かめ『つややかで色気ある音色。気に入ったアンティークでこんな良品ならば』と購入を決めた」と話す。
「今の時代は簡単に音楽の『ムード』に浸ることはできるが、『音』自体を楽しみ真剣に聴く環境は昔と比べ少なくなった。アンティークでしか出せない音色は『ノリ味』が違う。つややかで色っぽい音色を奏でるアンティーク機器を楽しんでほしい」(同スタッフ)とも。