読書離れに歯止めを-金沢に子ども専用の図書館がオープン

「玉川こども図書館」正面と1階の図書コーナー

「玉川こども図書館」正面と1階の図書コーナー

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 金沢市で初めての子ども専用図書館「玉川こども図書館」(金沢市玉川町2)が11月8日、市立玉川図書館横にオープンし、初日に親子連れなど3,550人が読書を楽しんだ。

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 同館は、旧日本たばこ産業金沢支店の土地と建物を市が13億円をかけて改修し整備したもので、隣接する玉川公園との間のフェンスを取り払って一体的な緑地空間を創出している。地上3階、延べ床面積約4,700平方メートルの建物は、子ども図書館として全国有数の広さを誇り、当初は絵本や紙芝居など約6万冊を蔵書。10年後には11万冊を計画している。

 1階の「図書コーナー」には0~15歳を対象にした児童図書約4万冊が並び、併設する「おはなしの部屋」では明るく開放的な雰囲気の中、靴を脱ぎ、くつろいで読書や読み聞かせができる。

 2階は、「世界の絵本コーナー」や約150人収容可能な「交流ホール」、読書ボランティア団体などが読み聞かせや打ち合せに使える「読書交流室」などを設け、3階は各種展示会を行う展示コーナーになっている。

 オープン記念行事には、数学者で大道芸人のピーター・フランクルさんが講演し、「天然資源のない日本では、あなたたちの知恵が資源。一生懸命勉強して活躍してください」と子どもたちに呼びかけた。

 想像力や表現力を育むなど、さまざまな効果があるとされる読書だが、年々、その読書離れが進む中、同館を通して読書に親しむ子どもたちの増加に期待がかかる。

 開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日の場合開館)。

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