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「GO FOR KOGEI」開幕 金沢では「元祖ウーバーイーツ」出仕事体験も企画

ライブ中継する金沢21世紀工芸祭事務局長の宇田直人さんと広報の黒田朋宏さん

ライブ中継する金沢21世紀工芸祭事務局長の宇田直人さんと広報の黒田朋宏さん

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 九谷焼、漆芸、ガラス、金工などさまざまな工芸が地域に根付き、ものづくりの一大拠点である北陸の6つの工芸祭をつなぐ「GO FOR KOGEI」が8月29日に開幕した。

「GO FOR KOGEI」開幕

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 新型コロナウイルスにより開催が危ぶまれたが、企画内容を一部変更するなどの対策を取りながら、11月15日までの約1カ月半にわたり各地で工芸祭を開催する。初日は越前市の「千年未来工藝(こうげい)祭」の会場から、6産地を中継でつなぎ、ユーチューブ配信を実施。石川は、兼六園から金沢21世紀工芸祭、九谷焼窯元の錦山窯からKUTANism(クタニズム)が参加した。

 北陸工芸プラットフォーム実行委員会事務局(金沢市下本多町)の事務局長、薄井寛さんによると、当初予定されていた工芸ハッカソンや展覧会などが中止になった一方、コロナ禍でも多くの人に参加してもらえるよう、オンラインを中心にした新たなコンテンツが加わったという。

 工芸と食のコラボレーションが目玉の「金沢21世紀工芸祭」(10月10日~11月15日)では、料理人を自宅などに呼び料理を提供してもらう「出仕事」体験を企画。「元祖ウーバーイーツ」として金沢の伝統的な食文化スタイルを楽しめるようにする。作家や職人との交流する中で工芸への理解を深める「工房見学」は3県16カ所で、9月19日~22日に行う。一部をリモート開催とし、事前にキットを送付して自宅で制作体験ができるようにした。

 薄井さんは「各地の工芸祭がタッグを組むことで、北陸の工芸の魅力を大きく発信することができる。コロナにより制限される部分も多いが、この時代だからこそ工芸の持つ魅力を発見する機会にもなった。多くの人に参加してもらい、オンラインとリアルの両輪で6つの工芸祭で連携しながら、各産地をさらに盛り上げていきたい」と話す。

 会期は11月15日までだが、オンライン上ではその後も継続して工芸の魅力を伝える活動を行う。工房見学など、事前の申し込みが必要なプログラムもある。

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