「カナザワ映画祭」と「タテマチ屋上映画祭」の共同開催について5月31日、映画の会と竪町商店街振興組合が記者会見を開いた。
カナザワ映画祭は映画の会が2007(平成19)年から行う映画イベント。代表理事の小野寺生哉さんの独特のセンスによる作品セレクトで人気を集め、2017(平成29)年からは全国各地でも開催し、今年で13回目。
竪町は今年から「アーティストやクラフトマンを応援する街」という新たなコンセプトを掲げ、街の活性化に取り組んでいる。タテマチ屋上映画祭実行委員長の細川博史さんは、小野寺さんとの出会いによって、日本の映画業界では作品がヒットしても映画監督への還元がほぼないという現状を知り、竪町商店街振興組合として何かできないかという思いからタテマチ屋上映画祭を企画。「アーティストが正当に評価される世の中を」という共通のメッセージの下、カナザワ映画祭と連携して開催することになった。
カナザワ映画祭では、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で12日~15日、「期待の新人監督」と題し、コンペティションを実施。全国から公募した新人監督の自主映画の中から厳選した26作品を上映する。最優秀賞を獲得した監督には、同振興組合から次回作の制作を支援する200万円を贈る。
タテマチ屋上映画祭は12日~14日、築40年の立体駐車場「タテマチパーキング」(竪町)の屋上を一夜限りの映画館に見立てて開催。12日は過去の「期待の新人監督」で受賞後デビューした5人の監督を迎えてのトークイベントと上映まで作品を明かさない覆面上映を行う。13日はディズニーの名作アニメ「ダンボ」とロックバンドQUEENのフレディ・マーキュリーを主人公にした伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」、14日はアーノルド・シュワルツェネッガーさんのSFアクション映画「プレデター」とアクション大作「ゴースト・ハンターズ」を上映する。
チケットの一般発売は6月9日から。スケジュール、チケットの詳細はサイトで確認できる。