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金沢フォーラスに着物と和雑貨の店-女子高生や外国人に浴衣が人気

「和and」金沢フォーラス店

「和and」金沢フォーラス店

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 着物と和雑貨の店「和and」が9月3日、「金沢フォーラス」(金沢市堀川新町)5階にオープンした。普段使いや土産に手ごろな着物や浴衣、箸やフレーバーティーなどの和雑貨を豊富にそろえ、県内外の買い物客から人気を集めている。

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 同店を運営するのは白山市で121年の歴史を持つ老舗呉服店「あんど」。昨今の浴衣ブームで夏季限定期間中、金沢フォーラスに特設コーナーを設けたところ、全国5位の2千枚を売り上げる盛況ぶりで今回の出店が決まった。

 浴衣は2,980円からと学生にも求めやすく学園祭などでの需要も多い。10~30代の女性や外国人観光客を中心に人気を集めている。高価なイメージの着物もカジュアルに着こなせるタイプをそろえ、結婚式や卒業式用に購入する客も多いという。絹製着物のフルセット(着物、小物、着付け、フルメーク、屋上などで好きな場所での撮影)で12万8,000円。「4~5着は着てみる人が多い」(同店の安藤店長)という畳の試着スペースで、ゆっくり選ぶことができる。

 「日本の伝統である着物や和の文化を若い世代に引き継いでいくためにも、今までの呉服屋のイメージを覆す店舗づくりを心がけた。歴史を残しながらも着物文化のすそ野を広げたい。若い世代の人がテレビを見て『あんな格好してみたい』という気持ちを気軽に実現できれば」と安藤店長。

 フォーラス店オープンに際し、安藤店長が最も力を入れたのが「和雑貨」。呉服業界で築いてきた人脈を生かして和雑貨アイテムをそろえたという。「一番の人気商品」(同)は、かわいい和風柄が特徴の「足袋(たび)ソックス」(400円~)。宇治茶メーカーと協力した金沢が初となるアイテムの「フレーバー宇治茶」は、栗・いちご・桃・黒豆など14種類あり、テスターで香りを試してから好みのフレーバーを買い求める人が多い。福井県小浜市のメーカーと協力した塗りばしは、草木染めのデザインも多くそろえる。価格もすべて2,000円までと手ごろで「人気が高い」(同)。

 2006年にオープンした金沢フォーラスは、県内をはじめ、富山県や福井県などから多くの買い物客が訪れる人気のショッピングスポット。今秋、オープン後初めて10店舗の大幅リニューアルを行う予定。

営業時間は10時~21時。

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