![金沢支部長の行野欣也さん](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1447836232_photo.jpg)
金沢市内の理容店が11月1日、インターネットを使った新しい取り組み「10584510(トコヤしごと)プロジェクト」を開始した。
【360°パノラマ】 職業別髪型と理容店「カット&エステユキノ」
同プロジェクトは、利用者の職業に応じた「機能的でおしゃれな髪型」を提案し記録、ホームページやSNSなどで発信するというもの。石川県理容生活衛生同業組合(金沢市元菊町)の金沢支部が企画し、同支部に加盟する全297の店舗で始まった。
実施店の理容師が、自分で散髪した客に許可を得てモデルになってもらい撮影。「髪型は仕事道具」という切り口で、理容師が考えたキャッチフレーズやコンセプトと合わせて同支部がポスター風に仕上げ、特設ホームページやフェイスブック、動画共有サイト・ユーチューブなどで公開する。話題になることで理容業界の活性化を図ることが目的。将来的には、各店からポスター画像をまとめ、ヘアカタログとしての利用も予定する。
第1弾のポスターでは「オレの髪型は、仕事道具だ。」をキャッチフレーズに、24の職業別に髪型を紹介した。登場するモデルは実際にその職業に就く人で、中には「金沢市長の髪型」や「神主の髪型」、「伝説の寿し職人の髪型」なども。
同支部の行野欣也支部長は「理容店の価値をお客さんにアピールするだけでなく、理容師さん自身に『お客さまの髪型という仕事道具をデザインする』という仕事の意味を、あらためて認識してもらうきっかけになれば」と話す。
「一人一人のお客さんに丁寧に向き合って仕事をしているということを伝えたい。お客さん参加型のこの取り組みをきっかけに、金沢の理容業界を盛り上げていきたい。金沢発の取り組みとして全国の理容店でも広まれば」とも。