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金沢で竹クラフトの企画展「竹でできること」-竹素材で情景や食品を再現

細かい部分まで竹で表現した作品「思い出の校舎」

細かい部分まで竹で表現した作品「思い出の校舎」

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 金沢・兼六園近くの石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で現在、企画展「竹でできること」が開催されている。

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 竹を使いさまざまな情景を表現する作品が特徴の、竹クラフト作家小澤史寛さんの作品約38点を展示する。「籠や茶箱など編み上げるイメージが強い竹細工の新たな可能性を紹介し、竹を身近に感じてほしい」と同館が企画した。作品にはモウソウダケ、真竹、女竹、黒竹、竹皮、竹ひごなど着色していない竹素材を用い、竹の持つ自然ならではの風合いを楽しんでもらえるよう工夫しているという。

 同展では作品を「メルヘンチックな作品」「昭和レトロの作品」「食べ物関連の作品」の3つに分類。擬人化した動物や昆虫が登場する場面を再現した「メルヘンチックな作品」では、カマキリのカップルの結婚式を祝うためさまざまな動物が集まる「ハッピーウエディング」や、意地悪な猿が臼、蜂、クリ、小ガニに成敗される「さるかに合戦」など楽しい作品が並ぶ。

 「昭和レトロの作品」では、こたつやちゃぶ台、飾られている小さなこけしに至るまで細かい描写が懐かしさを誘う「ばあちゃんち」や「懐かしの下町」「思い出の校舎」などを展示。

 「食べ物関連の作品」では、竹の持つ色合いを生かした「クリ」や「きのこ」などの秋の食材や、「ティータイム」のクッキーやコーヒー豆などが本物そっくりに作られている。「フライの盛り合わせ」では、衣はもちろんエビフライのしっぽの質感までも竹で再現している。

 開館時間は9時~17時。入場料は大人(18歳以上)=260円、大人(65歳以上)=200円、小人(6~17歳)=100円、6歳未満無料。木曜休館。12月19日まで。

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