出版・商業印刷の能登印刷（金沢市武蔵町、TEL 076-233-2550）は3月28日、自社で運営するアンケートシステムとフリーメールのエリアマーケティングツールを使った「印刷と環境に関するアンケート」の調査結果を公表した。

　アンケートは、再生紙における古紙混入率や大豆インキにおける偽装事件などが発覚し、業界内でも環境対策について関心が高まる中、一般人から見た業界が取り組む環境対策や、業界に対する一般人の意見を当事者として把握し、今後の環境保全活動に生かす目的で実施されたもの。

　アンケートは全国から約2,000サンプルの回答を得て、その多くが環境への高い関心を示したが、認知度90％の「再生紙使用マーク」以外、「大豆インキ（SOY INK）使用マーク」「FSC（森林管理協議会）認証マーク」「バタフライ（水なしオフセット印刷）ロゴ」など、業界として取り組む各ロゴマークへの認知度は低かった。

　そのほか、「アンケートを通じ、いろいろなロゴマークの意味を知ったことに意義があった」「このようなアンケート自体が驚き。好感を覚えた」「ロゴマークに表された活動が具体的にどれくらい環境への影響があるかなど、アピールがもっと必要」などの意見が寄せられた。

　調査が行われた「NC北陸ドットコム」は、全国ネットワークの「NCにっぽんドットコム」の下部組織。さまざまな業種の企業が会員（有料）として利用し、ウェブを活用したアンケートシステムとメール配信によって会員企業の商品開発や販路拡大に利用されている。

　同社ではこのネットワークを北陸地区における企業連合ととらえ、会員間の交流促進を目的とする定期的な勉強会を実施しており、その成果として会員間の企業アライアンス事業なども成立しているという。アンケート調査結果についての問い合わせは、能登印刷・橋本さん（moto@notoinsatu.co.jp）まで。

能登印刷グループNC北陸ドットコム