金沢21世紀美術館(金沢市広坂)で3月11日より、「浦建築作品展2014~カタチと夢をつなぐものIV~」が開催される。
同展では、市内の設計事務所、浦建築研究所(本多町3)が手掛けた近作や建築絵画の展示、さまざまな分野の専門家の力を結集して建築設計が行われていく過程とその利点について紹介する。
開催初日が東日本大震災が発生した3月11日に当たることから、石川県文教会館(尾山町10)で同5日、「震災後の建築とまち~みんなの家プロジェクトを通して」を開く。第1部では仙台市、釜石市、陸前高田市などに被災者支援のための「みんなの家」を建設した建築家伊東豊雄さんや、NPO法人「がんばッと玉浦」の氏家義明さんなど4人による基調講演を、第2部では同館の秋元雄史館長を加え、これからの建築・都市像のあり方についてパネルディスカッションを行う。
浦建築研究所代表の浦淳さんは「東日本大震災以降、建築に対する概念は大きく緩やかに変化していると感じる」と話し、「建築の時代的変化を感じ取りながら、次代の建築づくりに挑戦していきたい。作品の発表を通し市民やユーザーからの意見や感想を広く頂き、新しいステップの糧としたい」と設計者としての意気込みを語る。
開館時間は火曜~木曜・日曜、10時~18時。金曜・土曜、10時~20時。月曜閉館。作品展、シンポジウムともに入場無料。シンポジウムは19時~21時30分。要予約。問い合わせは浦建築研究所(TEL 076-261-4131)まで。事前参加申し込みは2月28日締め切り。定員590人。当日受け付けは先着順で定員80人。同展は3月16日まで。