金沢市武蔵地区の5商店街で現在、商店主らが専門知識やプロならではのコツを消費者に伝授する「武蔵得するまちなかゼミナール」が開催されている。11月13日には「目細八郎兵衛商店」(安江町)で加賀毛針ブローチ作り体験教室が行われ、女性6人が世界にただ一つのアクセサリーを完成させた。
「まちなかゼミナール」で講師を務めるのは、近江町市場、尾張町、彦三、横安江町、武蔵各商店街の49の商店など。消費者に一つ一つの店を知ってもらい、ファンを増やそうと、初めて企画された。主催は金沢中心商店街武蔵活性化協議会(TEL 076-260-2412)。
この日、体験教室が行われた同商店は、1575(天正3)年に創業し、約440年の歴史を持つ老舗。加賀毛針は加賀藩の武士たちが心身の鍛錬を目的にいそしんだアユ釣りで使われたもので、同商店が近年、アクセサリーに加工して販売している。教室では、目細伸一会長(79)が指南役となり、「皆さんのアクセサリーにはアユではなく、男性が寄ってくると思う。気品があり、飽きないものを作るため、感性を発揮してください」と激励した。
参加者たちは用意されたクジャクや白鳥、キジ、ガチョウ、ホロホロ鳥などの羽根を組み合わせ、帽子やブラウスに似合うカラフルな一品に仕上げた。
「まちなかゼミナール」では今後、「5歳若返るアンチエイジングメイク」(20日・27日、DE-LUSH HASEGAWA)、「冬に向かう靴の準備」(18日、くつのセブン)、「ちょっと大人の折り紙」(18日、紙文房あらき)、「香箱がにのゆで方・さばき方」(20日・27日、大松水産)、「和食の基本を学びましょう」(17日・23日、武蔵はな乃)などが予定されている。
12月1日まで。問い合わせは同協議会まで。