金沢のギャラリー「as baku」(金沢市博労町)で現在、ガラス作家・渡部匤人さんの作品展「glass deco」が開催されている。
「as baku」で開催されている「glass deco渡部匤人ガラス展」の会場風景
金沢市と近郊の11ギャラリーが一斉に「工芸」をテーマとした展覧会を、独自の企画で展開する「工芸未来派サテライト」の一環として開催する同展。会場には、金沢美術工芸大学で鋳金を学んだ後、「東京ガラス工芸研究所」「広島ガラスの里」「卯辰山工芸工房」などで経験を積んだ渡部さんが、さまざまな技法で制作したガラス作品約30点が並ぶ。
現在は、金沢で経験を生かした作品を飲食店などのインテリア用にも手掛ける渡部さん。会場に並ぶ作品の技法も幅広く、吹きガラスで作った「冷茶碗」や「香水瓶」など生活に身近なアイテムのほか、型を作ってガラスを流し込む技法「パート・ド・ヴェール」で制作したオブジェ「エルメス」や、金箔(きんぱく)を使いあめ細工のように仕上げた「スィートドラゴン」など、自然光やライトアップに応じて表情を変える作品が来場者の目を引いている。
渡部さんは「作品を通して、ガラスと光が織り成す世界を楽しんでほしい。純粋に『ガラスってきれい』と思ってもらえればうれしい」と来場を呼び掛ける。
開場時間は11時~18時。入場無料。8月26日まで。