コンピューター・ソフトを利用し、鉛筆画のようなタッチで仕上げた猫の写真を並べた「吉尾大輔写真展 猫アート シロとクロ」が4月6日、ギャラリー「ISOLA(イゾーラ)」(金沢市俵町)で始まった。
吉尾さんは金沢市在住のプロのカメラマンで、フィルムを使っていたころから現像液の濃度や現像時間の長短を変えて写真の背景をぼかす技法を作品に採り入れていた。今回は初めてデジタルカメラの画像で挑戦し、コンピューター・ソフトを使って和紙に印刷することで、求めていた効果を引き出したという。
モデルは両親が実家で飼う白黒模様の「ブラ」と、黒色の「アン」の2匹。あくびをしたり、扉に首をすりつけたり、寝転がってボールで遊んだりしている日常の姿を捉えているが、じゅうたんや家具など背景をぼかし、モノクロで仕上げるなどして、黒鉛筆で描いたイラストのように見せる。
「写真は写したものがそのまま出てしまい生々しい。リアリティーを無くし、癒やしを感じられるようにしたかった」と吉尾さん。
会場では25点を展示しており、販売も行う。
開館時間は10時~17時。入場無料。今月12日まで。