イラン女性がヒロインの話題作2作品を上映-金沢・シネモンド

「ペルセポリス」の一場面(上)と「オフサイド・ガールズ」の一場面(下)

「ペルセポリス」の一場面(上)と「オフサイド・ガールズ」の一場面(下)

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 イランの女性をヒロインとして描いた映画2作品が1月19日より、シネモンド(金沢市香林坊2 KOHRINBO109 4階、TEL 076-220-5007)で上映されている。上映中の作品は、アカデミー賞にノミネートされているフランス映画「ペルセポリス」と、男装してサッカースタジアムに潜り込んだ少女たちを描いたイラン映画「オフサイド・ガールズ」で、いずれもイランの女性問題を扱った話題作。

 「ペルセポリス」は、イラン出身フランス在住の漫画家、マルジャン・サトラピさんが、自身のベストセラーをもとに、フランス人イラストレーターのヴァンサン・パロノーさんと共同制作したアニメーション作品。1970~90年代の激動するイランで革命と戦争を体験し、失恋や失敗を繰り返しながらも家族の愛情に支えられて少女から大人へとたくましく成長していく一人の女性の本音がスクリーンに映し出される。声の出演では、実生活でも母娘であるカトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニが母娘役で登場。2007年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞する一方で、イラン政府が同作品を「政治的行為」と非難し、フランス政府に抗議するなど、物議を醸したいきさつもある。第80回アカデミー賞のフランス代表作品でもあり、1月22日(現地時間)には長編アニメーション賞にノミネートされたことも発表された。

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 一方の「オフサイド・ガールズ」は、おきて破りのサッカー観戦に挑んだ少女たちがヒロイン。イランでは、女性がスタジアムで男性のスポーツを観戦することは法律で禁じられている。その法律を犯し、イラン代表のワールドカップ出場を懸けた大事な一戦を見るためにスタジアムを訪れた少女たちの「オフサイド」での奮闘ぶりをドキュメンタリータッチでユーモラスに描写している。ロケはスタジアムでの試合の最中に敢行され、軍隊による映像没収の危機を免れて、完成にこぎ着けたといういわく付きの作品。イラン国内では上映されていないが、国外での評価は高く、第56回ベルリン国際映画祭審査員特別賞銀熊賞に輝いた。

 上記2作品の同館での上映は2月1日まで。

シネモンド「ペルセポリス」公式サイト「オフサイド・ガールズ」公式サイト

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