金沢市のJR金沢駅周辺と武蔵、香林坊など「5タウンズ」で1月2日、冬物衣料のバーゲンが一斉にスタートした。積雪がなかったこともあり、昨年を上回る数の買い物客が街に出掛け、コートやセーター、ブーツなどを買い求めた。

【関連画像】金沢フォーラスの前には開店前から約7000人が並んだ

　金沢フォーラス（堀川新町）では、開店前から約7000人が並んだため、オープン時間を20分繰り上げ、8時40分に営業を開始した。館内では、特にレディス服のショップが人気を集め、レジ待ちに長い列ができる店も。来店客数は昨年の同日を約1割上回り、広報担当者は「今冬は寒さが遅れてきてお客さまが買い控えをされていたので、その分、冬物のアウターを買いに来られたのではないか」と分析した。

　同日が初売りの香林坊109（香林坊2）でも、約4100人が開店待ちの列を作ったため、開店時間を30分早め、入場制限をして対応した。大きなショッピングバッグや福袋を1人で5つも6つも抱える女性の姿が数多く見られたほか、男性客の姿も目に付き、広報担当者は「香林坊や竪町に新しいお店ができたので、家族連れやカップルで買い回りされるお客さまが増えたのでは」と喜んだ。

　香林坊大和（同1）は初めて「新春初夢大和富くじ」を売り出し、来店客が運を試した。「ルイ・ヴィトン」の雑貨や食品、メンズの防寒衣料なども売れ行きを伸ばし、来店客数は昨年よりも約1割増え、売り上げも前年を超えた。めいてつ・エムザ（武蔵町）では今回初めて用意した「ミセス　ウインターファッション福袋」の売れ行きが良く、そのほかの婦人服も好調だった。

　金沢百番街（木ノ新保町）は、昨年3月に旧「トレンド館」をリニューアルしてオープンさせた「Rinto（リント）」と、「おみやげ館」を中心ににぎわった。初売りを行った1日も福袋がよく売れたといい、広報担当者は「リニューアル効果は大。お客さまに認知されてきた」と笑顔を見せた。