金沢市のポルテ金沢(本町2)に7月30日、珍しい鉱物標本の専門店「石の華」(TEL 076-254-0487)がオープンし、愛好者の話題を集めている。
同店は小松市出身で、名古屋市の広告会社に勤めていた村井正人さん(54)が15年来、コレクションをしてきた鉱物標本を販売し、「石好き」たちとコミュニケーションを図ろうと、会社を早期退職して開いた。
店内に並べているのは、これまでに集めた約3000点のうち約1000点。店名通り、菊の花のような模様を描く「菊花石」や放射状に結晶した水晶など、花のように見える石、鉱物の結晶を多くそろえている。このほか、アンモナイトの化石が入ったネパールの石や、ルビー、サファイア、ダイヤモンド、アクアマリンの原石も置く。
オープン以来、鉱物に興味を持つ小中学生から高齢のコレクターまでが店を訪れており、村井さんと話を弾ませている。
村井さんは「例えば、スペイン産の黄鉄鉱(おうてっこう)は立方体や八面体、円盤状の結晶を作る。どうしてこのような形ができるのかと、自然の不思議さ、美しさに引かれてコレクション熱に火がついた。石好きの方に来ていただき、話をしたい」と話す。
営業時間は10時~19時。水曜定休。