金沢経済新聞の2011年上半期累計PV(ページビュー)ランキングは、「『できることを少しでも』-東北関東大震災の被災者支援へ善意の献血続々」が1位の結果となった。
3月11日に起こった東北関東大震災直後から、さまざまなメディアで多様な情報が飛び交う中、金沢経済新聞でも上位10本のうち4本が震災関連する地元の記事となった。
ランキングは、今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1.「できることを少しでも」-東北関東大震災の被災者支援へ善意の献血続々(3/14)
2.大正時代の鉄工所跡に出店-金沢にレトロなブラッセリー「ひらみぱん」(5/5)
3.金沢「メープルハウス」が初のベーカリー&カフェ-パン100種超販売(5/13)
4.金沢・犀川沿いにイタリアン「ボッテガ・ディ・タカマッツォ」(4/20)
5.全国からの救援物資まとめて被災地へ-「モンベル」が羽咋市の拠点に(3/18)
6.築90年の古民家を改装した「かみやち食堂」、金沢の郊外にオープン(4/26)
7.「水のいらないシャンプー」-能美の化粧品メーカー、震災支援で無償提供(5/11)
8.シジュウカラ、公園の灰皿で子育て中-職員「タバコすてないで たのむ」と張り紙(6/2)
9.ヘッドラインニュース献血のお礼にマックのハンバーガーセット-献血ルーム「ラブロ」が提供開始(2/4)
10.県内でも懐中電灯、単一電池など品不足に-探し回る県民多数(3/19)
1位と9位にランクインした献血ルーム「ラブロ」は、繁華街の中心にある大型商業店舗「ラブロ片町」内にある石川県赤十字血液センターの出張所。同ルームではこれまでにも「お礼」として、牛めしやホットドック、プロのエステティシャンによるハンドケアも登場した。若者が立ち寄りやすい地の利を生かし、今後も献血とお店の新しいコラボ企画に期待したい。
トップ10のうち東北関東大震災関連の記事が3件ランクインしたのに対し、飲食店オープン情報が4件ランクインした。2位と6位にランクインしたブラッセリー「ひらみぱん」と「かみやち食堂」はいずれも、古い建物を再生した店舗。3位にランクインした「メープルハウス」は、金沢で幅広い年齢層からの支持を集めている飲食店。4位は犀川沿いというロケーションに注目が集まったイタリアンレストラン「ボッテガ・ディ・タカマッツォ」。
直接的な被害はなかったが、大震災発生から3カ月。広域金沢圏では、グルメを扱った記事に対する注目度が高いことがあらためて確認できた上半期ランキング。地元民や観光客の、金沢の食に対する期待度の高さの表れとも言えそうだ。
伝統文化や工芸をはじめ、今もなお街中に数多く残る町家など、広域金沢圏には観光資源は多い。これらをうまく利用した経済活動にこそ地場独自の可能性を生み、「歴史都市」としてのさらなる魅力がもたらされることに期待したい。