サッカー日本代表として1月のアジアカップでも活躍した金沢・星稜高校出身の本田圭佑選手の名前を冠した子ども向けサッカーコートが今夏、金沢市磯部町の城北市民運動公園内に整備されることになった。
建設主体は、オランダ出身の元サッカー選手ヨハン・クライフ氏が創設したNPO団体「ヨハン・クライフ財団」と、本田選手が2008年1月から2010年1月まで所属した同国のチーム「VVVフェンロ」のメーンスポンサー、シーコン・ロジスティックス社。同財団は子どもにスポーツを楽しむ機会を与えようと、同国内をはじめ南アフリカやモロッコ、イギリスなど世界各地に子ども向け人工芝サッカーコート「クライフコート」100カ所以上を整備しており、オランダサッカーリーグの最優秀選手賞受賞者にも同コートの建設地を選ぶ権利を与えている。
本田選手はVVVフェンロ所属当時、2部リーグの同賞を受けたことから、今回、初めて日本国内に同コートが作られることになり、同選手が高校時代を過ごした金沢市が建設地として選ばれた。
コートは縦42メートル、幅28メートルで、通常の少年用サッカーコートの半分程度の大きさ。現在、ゲートボール用に利用している広場を整備して建設する。四方はフェンスで囲い、「クライフコート ケイスケ ホンダ」と記したプレートを掲示する。
主に小学生以下に使用してもらい、平日の日中など利用が少ない時間帯は一般にも開放する予定。使用料は無料。運営は石川県サッカー協会が担当する。小学生の夏休みにあたる7月~8月に完成させる計画で、同財団と同社が本田選手に開場式出席を要請しているという。
金沢市は全国初となる小学生の6人制サッカー大会を開催する計画も立てている。
山野之義金沢市長は「アジアで初めてクライフコートが設置されることは大変光栄なことであり、うれしく思う。サッカー競技の発展と競技力向上、競技人口の拡大につながることを大いに期待している」と喜びの談話を出し、シーコン・ロジスティックス社のオーナー、ハイ・バーデンさんは「本田選手はVVVフェンロのエースになり、ヨーロッパで活躍を望む日本のサッカー選手たちに多くの扉を開いた。私たちは金沢のクライフコートによって、日本の若者にサッカーができる場所と楽しみを与えたい」とコメントを寄せた。