金沢のギャラリー「金沢大野湊 かたかご庵」(金沢市大野町)で1月29日、旧暦ダイアリーの著者・高月美樹さんを迎え「旧暦」をテーマにした茶話会「月のリズム」が開催され、定員を超える31人が参加した。
「かたかご庵」で開催された茶話会「月のリズム」で公演する高月美樹さん
同ギャラリーオーナーの上陽子さんがかねてから親交のあった高月さんに声を掛け実現した。元女性誌編集者の高月さんは、身体感覚を取り戻すための「物差し」を探して「旧暦」にたどり着き、日本の知恵と心を伝える和文化ダイアリー「旧暦日々是好日」を制作・発行する「LUNA WORKS」を主宰。とらや東京ミッドタウンの「月と暦展」、婦人画報2011「和ダイアリー」を監修するほか、「やまとなでしこ整体読本」のディレクションも手がけるなど、幅広く活躍している。
当日は、高月さんが月と体、月と農業、月と旧暦にまつわる話を披露。「人のバイオリズムは月の満ち欠けに影響を受けている。新月の時には浄化力や排泄力が高まるため、ダイエットにも最適」「太陽暦により生じた歳時記のズレも、旧暦を知ると分かりやすく季節感をより楽しむことができる」など、日常生活の身近な話題にも触れながら解説し、参加者は熱心に聞き入った。
「太陽暦が採用されて以来、かつての暦に触れる機会も少なくなった。日ごろ使い慣れたグレゴリオ暦とは別の『もう一つの時間軸』を持ちながら生活することで、人と自然の関り方を感じ、自分をリセットするきっかけとなれば」と高月さん。
和文化ダイアリー「旧暦日々是好日」は、「LUNA WORKS」のサイトでも販売する。価格は2,415円。