しょうゆの町・大野で「もろみ蔵冬まつり」-地元一丸で恒例の地域おこし

フォークデュオ「myマイ」のライブ風景

フォークデュオ「myマイ」のライブ風景

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 金沢の港町、しょうゆの産地でもある大野町で1月18日、「もろみ蔵」(金沢市大野町2、TEL 076-267-6638)を運営するもろみ蔵協同組合が「もろみ蔵冬まつり」を開催した。

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 もともと、しょうゆの蔵を改装した喫茶・ギャラリーの同蔵から「大野町の魅力を発信したい」と毎年開催されている同まつりには、地元の商店や作家などが参加。昨年でオープン10周年を迎えたことから今年は大野町商工振興会と共同で開催した。同蔵がオープンした記念日となる1月18日に合わせ、毎年この時期に開催している。

 当日は、特製の「もろみラーメン」や、しょうゆ・みそ・かぶらずしなどの特産品販売をはじめ、タコ焼き・団子などの屋台、地元の飲食店による焼きガニのイートインコーナー、地元作家によるガラス絵の体験教室など盛りだくさんのイベントを用意し、家族連れが楽しむ姿も見られた。併設のギャラリーでは九谷焼陶芸作家の木越勲さんの作品展も開かれた。

 同蔵ではフォークデュオ「myマイ」とシンガーソングライターの竹田トシヒサさんがライブを行い、味わいある歌声を風情ある蔵に響かせ、聴衆がしっとりと聴き入った。アットホームな雰囲気で聴衆と出演者が気軽に話し交流する姿も見られるなど、地元ならではの温かいライブの傍ら、地元の陶芸愛好家が制作した温もりのある陶器を手ごろな価格で販売した。

 同町のしょうゆは、今から約360年前に町人の直江屋伊兵衛が紀州から醸造技術を持ち帰ってしょうゆ造りを始めたと言われ、古い歴史を持つ。今でも老舗の蔵が点在し、町全体に風情と香りが漂う。その伝統産業と文化を発信しようと、さまざまなジャンルの人たちが力を合わせ、町の振興と発展に取り組んでいる。

 「もろみ蔵」の営業時間は12時~21時(土曜・日曜・祝日は10時~)。水曜定休。

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