金沢市は「環境にやさしい買い物推進店」登録制度を創設し、7月1日から登録受け付けを開始した。

　対象は市内の小売店約5,000店舗。同市では昨年6月からレジ袋の無料配布廃止に乗り出し、172店舗と協定を締結。レジ袋を約90％削減した。今回は、さらにその輪を広げようと、地球温暖化防止や廃棄物削減につながる取り組みをしている店舗に着目。条件を満たした店を「環境にやさしい買い物推進店」として認め、支援することにした。

　登録申請できるのは、▼「レジ袋大幅削減に向けた取り組みに関する協定」を金沢市と締結している▼ごみ・温室効果ガスの排出量の把握と改善計画立案を求める「エコショップ・アクションプラン認定制度に基づく行動計画」の認定を受けている▼地元（石川県）産の食材等およびその加工品の販売コーナーを常設している▼商品の修理やリフォームを行っている▼徒歩での来店者や自転車または公共交通を利用して来店する者に対し優遇対応がある――など12項目のうち1項目以上を実施している事業者。店舗面積が500平方メートル以上の店については、複数該当しなくてはならない。

　申請が認められれば、市から登録証とステッカーが交付され、市のホームページや各種イベントで紹介される。市では今後、各商店街に出向いて制度をPRする。

　市環境政策課温暖化対策室の向哲広室長は「事業者には、登録対象の項目を見て、小さいところからでもできるということを知ってもらいたい。良い取り組みについては出前講座などで話していく」と積極的な姿勢をアピールする。

　申請・問い合わせは市環境政策課温暖化対策室（TEL 076-220-2507）まで。