特集

【地域の魅力探り隊 with 北陸大学】
vol.02 挑戦者を後押しする「カナコン」とは

  • 0

  •  

 「この活動で石川はもっと面白い人であふれるはず」
 そう語るのは、金沢で交流イベント「カナコン」を主催する写真家の中本開子さん。「コワーキングスクエア金沢香林坊」(金沢市香林坊2)で隔月開催されるこのイベントでは、参加者が自身の夢や挑戦したいことを語り、会場全体でアイデアを出し合いながら次の一歩を探る。中本さんの言葉通り、会場には会社経営者から学生、フリーターまで、立場を越えて挑戦者を応援する空気が満ちている。

交流イベント「カナコン」で挨拶する中本さん(写真提供=松瀬遥都)

 カナコンは、鎌倉で地域活性化活動として行われている「カマコン」をモデルにしたもの。中本さんが富山で参加した同様の企画に感銘を受け、「石川にも挑戦を後押しする場をつくりたい」と感じたことから、2024年4月に第1回を開催した。特徴は、参加者が「頭の中にあるやりたいこと」を言語化し、行動に移すための支援にある。「自分の夢を言葉にするのは意外と難しい。ここで話すことで考えが整理され、『今できる一歩』が見えてくる」と中本さん。「結果がすぐに出なくても、挑戦したこと自体が価値として肯定する姿勢が参加者を勇気づける」と話す。

 活動を支えるのは縁の広がりだ。プレゼンターを応援するために来場した人が、次は自分が話したいと感じることも多く、リピーターや紹介での参加が増えているという。中本さんは「誰もが安心して思いを語れる場づくりを運営の軸に据え、参加者同士のつながりが自然と生まれる環境を整えている」と話す。

 取り組みは企業にも波及し、今年10月にはカナコンを通じた縁から地元企業が金沢の大学生に向けてプレゼンテーションを行う会が実現した。さらに12月には大学生が企業に自身の夢を語る特別会の開催も決まった。挑戦者だけでなく、企業や学生にとっても新たな出会いの場となりつつある。

カナコンが縁で地元企業が学生にプレゼンする様子(写真提供=津田泰行)

 「起業だけがゴールではなく、一歩踏み出す人を増やしたい」と強調する中本さんが描くのは、挑戦する人が自然と応援される地域の姿だ。「行動できる人が増えれば、石川はもっと面白くなる」。その信念が、金沢で、静かに、しかし着実に挑戦の輪を広げている。

カナコン(フェイスブック)
https://www.facebook.com/kanazawakanakon/
 

【地域の魅力探り隊 with 北陸大学】は北陸大学の協力の下で取材を行い制作した特集記事です。

 

  • はてなブックマークに追加

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース