子どもたちが「茶会」をプロデュース-新たなコミュニケーション空間創出

茶会の場となる手づくりの「茶室」とワークショップで招待状を作る参加者

茶会の場となる手づくりの「茶室」とワークショップで招待状を作る参加者

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 金沢市民芸術村アート工房(金沢市大和町、TEL 076-265-8300)で1月23日・24日、子どもたちがプロデュースする「茶会」ワークショップ「シリーズ アート子ども茶会2009」が開催される。

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 2007年にスタートした同ワークショップは、金沢で現在も盛んに行われている「茶の湯」を作り手側からアプローチする試み。主な目的は茶道の伝統を継承することではなく、子どもたちが学校や家庭の日常空間を離れ、非日常空間ととらえた「茶室」の中で新たなコミュニケーションの場を作ろうとするもの。

 建築家の家山真さん、陶芸家の戸出雅彦さん、造形家の新保裕さん、彫刻家の渡辺秀亮さん、ガラス作家の渡部匡人さんのほか、茶道家を講師に迎えて行われたワークショップには延べ100人近い子どもたちが参加。陶器やガラスの茶わん作り、掛け軸・花入れ作り、茶杓(ちゃしゃく)作りなどに取り組んだ。

 シリーズ最終となる今回は、講師を務めたアーティストらが共同で制作した茶室が用意され、午後には1人30分の持ち時間で子どもたちが自ら制作した茶道具を使って「自分の茶室」に招待した客人をもてなす(見学は自由)。昨年12月26日・27日に行われたワークショップでは、小学生8人が「自分の茶室」に飾る「掛け軸・花入れ」の制作、友達への招待状の作成や、茶会の進め方の指導を受けた。

 同工房ディレクターの戸出さんは「子どもたちが『作る』から『使う』まで一連の流れの中で、その裏側にある作り手の思いや使う楽しみを体験し、自分の思いを伝える場となれば」と話す。

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