「金沢市民の台所」として知られる近江町市場に昨年11月30日、「串揚げ ひかりや近江町店」(TEL 076-255-2080、金沢市下近江町)がオープンし人気を集めている。
くし揚げといえば大阪の名物B級グルメとして知られているが、最近は東京でもブームに。店長の石原亨さんは「くし揚げにあまりなじみのない金沢に、仕事帰りに気軽に立ち寄れる東京スタイルのくし揚げ店を」と、金沢随一のビジネス街・南町に近く、新鮮な食材が集まる近江町市場への出店を決めた。
店舗は地下にあり、カウンター、テーブル合わせて30席。ネタは加賀野菜や地元の海の幸が中心。素材の良さを損なわないよう、衣はカリッと軽く中はジューシーに揚げたくしげは、1本100円から提供する。人気のネタは「加賀れんこん」「カキ」「たらこ」「甘エビ」「あなご」など。特に頭からしっぽまで食べられる甘エビのくし揚げは、「他店にはあまりない当店一押しのネタ」(石原さん)で、観光客のオーダー率も高いという。
昼はボリュームのある「串揚げ定食」(950円)、「牛すじ丼」(680円)などのランチメニューをそろえるほか、今後テークアウトの弁当もメニューに加える予定。
野々市町在住の石原さんは、大学時代からカヌーで活躍するアスリートでもある。昨年はカヌーフリースタイル世界選手権大会に日本代表として出場し、K-1スクォートクラスで銀メダルを獲得した。カヌーへの思いと同じくらい店に懸ける意気込みも熱い。「『金沢くし揚げ』の新ジャンルを開きたい」と石原さん。
営業時間は11時~24時。水曜定休。年始は営業時間がイレギュラーで、1月11日~14日は11時~15時営業。