金沢駅東口近くの住宅街に8月1日、市内では2軒目となるゲストハウス「ナマステ」(金沢市笠市町6、TEL 076-255-1057)がオープンした。
主にバックパッカーを対象にした簡易宿泊施設であるゲストハウスは、旅行者同士が交流できるのが魅力で、近年は日本国内でも増えている。
オーナーの柳澤真さんはもともと横浜出身。8年前に家族で松本から金沢に移り住んだ。以前から旅が好きで、家事仕事も好きなことからゲストハウスの経営を考えていたが、金沢駅から徒歩5分の好立地の物件に巡り合い、大家の快諾を得られたこともあり夢を実現させた。
2階建ての民家の一部を改造し、男性用、女性用ドミトリーのほか、ツインルーム1室、5人まで泊まれるファミリー・グループルーム1室を用意。そのほか共有スペースとして、キッチン、リビング、シャワー室などを設けている。
「今日はどんな国の人に会えるか、毎日が旅をしている気分」と笑顔を見せる柳澤さんだが、オープンして1週間は宿泊客ゼロだったという。不安になりかけた1週間目に大阪から金沢を訪れるという観光客の予約が入った。「ホームページを見て新規オープンだから面白そうだと選んでくれた。女性客だったので、室内に鏡があればいいなど、いろいろとアドバイスをもらった」(柳澤さん)。
以来、インターネットを通じて同ハウスのことを知ったという、さまざまな層の客が訪れるようになった。自炊ができて安く泊まれることから、大学生のゼミ合宿にも利用されることもあるという。
外国人観光客の利用もある。柳澤さんは、銭湯に行きたいというフランス人の男性グループに近所の銭湯を教え、「男湯」入るよう念を押したことも。「気に入ったようで2晩目も銭湯に行った」。外国人観光客とは英語でコミュニケーションをとるが、「言葉は二の次で、大概のことは通じる」と柳澤さん。「自分の家のようにリラックスできる場所を提供したい」と話す。
宿泊料は、ドミトリー2,400円、ツインルーム1人=3,000円、2人=5,000円。