金沢の築100年の町家を改装した長町集真藍(あぢさい)工房(金沢市長町3)で8月23日、ボランティア団体「あぢさいなかま」が、バリアフリー再生町家を利用して障害のある人との交流を目指す体験イベントを開催した。
同工房の建物は1902(明治35)年に石川県白山市(旧松任市)で建てられ、大正期に現在地に移築されたもの。金沢市の援助を得てバリアフリー化工事や耐震工事を行い、今年5月に工房兼ギャラリーとしてオープンした。
同イベントは金沢市の「ゆめまちづくり活動支援事業」の採択を受けて実施するもので、参加者同士が交流を深めることを目的に、工房で栽培しているあいの生葉を使った染めの体験教室などを行う。
当日は地域の家族連れのほか、全国の海外留学生を石川県に招いて行われる国際交流イベント「ジャパンテント」で金沢を訪れていたアジア各国からの留学生も参加。工房主の吉村彰雄さんらの指導の下、あい染めによるオリジナルのハンカチやしおりづくりを楽しんだ。
9月27日にも同内容のイベントを予定する。開催時間は10時~12時、14時~16時。あい染め体験のほか、折り紙による組小箱づくりなどのメニューも用意する。