北陸三県を中心に「8番らーめん」を展開するハチバン(金沢市新神田)は、地域食材としても注目を集める能登野菜中島菜を使った季節限定の新メニュー「菜めし」を4月21日から全国の131店舗で発売を開始した。
中島菜は、能登地方の旧中島町で栽培されている野沢菜と同じアブラナ科の一種。9月下旬に種まきを行い、11~12月に収穫するものと、2月下旬から3月にかけて収穫するものがあり、冬を越した中島菜はさらに柔らかくおいしさがアップすると言われる。辛みがあるのが特徴で、地元では主に浅漬けにして食べられている。
新メニュー「菜めし」は、浅漬けにした中島菜とじゃこ、白胡麻を加えた栄養価の高いご飯で、素材を生かした味に仕上げている。単品の価格は294円。
ハチバンは、健康志向が高まる中、客のニーズに対応している。石川県農業総合研究センターの調査で中島菜には、ビタミンCやβカロチンが含まれる、地域食材として新メニューに採用した。
発売後10日余を経過し、「予想どおりの好調なスタートで、お客様の健康志向や、地産地消などニーズに合ったメニューをタイミング良く発売できたと思います」(同社マーケティング部)という。