「現代版」仲人を養成する「縁結びist(えんむすびすと)養成講座」が6月20日・21日、石川県立美術館・広坂別館(金沢市出羽町1)で開催される。主催は「いしかわ子育て支援財団」。
「縁結びist」は、養成講座を受講終了し同財団に登録したボランティアで、結婚に関心のある男女を取り結ぶ仲人役。今年3月現在で265人が「縁結びist」として活躍している。金沢、小松、七尾、輪島の各交流サロンで、結婚を望む男女や親との面接や電話での相談を行いながら、縁結びist同士で情報を交換。広範囲でマッチングを行う。
同事業がスタートした2006年からの3年間で成婚に至ったカップルは98組に上る。これまでに5組以上の成婚カップルを誕生させた「すご腕」キューピッドも少なくないといい、最近は県内に限らず他県からの電話相談も増えているとも。
今年の講座では、日本青年館結婚相談所・専門相談員の坂本洋子さんを初日に招き、現代の結婚支援の状況と若者事情などについて学ぶ。2日目は個人情報の扱い方に関する研修を行う。2日間の講座を受講し、レポートを提出すれば「縁結びist登録証」が発行される。
同団理事の谷内迪子さんは「かつては地域に何かとお見合いの世話を焼いてくれる方がたくさんいた。会社の上司が取り持つ縁も少なくなかった。ところが今はそうした仲人さん役の方が少なくなっているのが現状。縁結びistの方には、結婚を考える男女の良き協力者、心強い相談役になってもらいたい」と期待を寄せる。
募集人員は50人。受講無料。受講申し込みは同財団内「縁結びist交流サロン」(TEL 076-255-1508)まで。