米心石川、本社に直営「米粉パン店」-米消費の拡大目指し一貫生産

米心石川の敷地内にオープンした「Beishinこめこキッチン」

米心石川の敷地内にオープンした「Beishinこめこキッチン」

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 米卸販売・炊飯加工を手がける「米心(べいしん)石川」(金沢市松島1)は3月18日、自社製粉した米粉を原料に使ったパンの直売店「Beishinこめこキッチン」(同、TEL 076-249-5005)を本社・精米工場の敷地内にオープンした。

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 米粉は従来、特殊な製粉機を持つ業者に委託するのが一般的だったが、同社では昨年秋に小型の米粉製粉機を導入し、製粉コストの大幅削減を実現している。

 「こめこキッチン」の店舗面積は約60平方メートル。自社製粉した石川県産米粉を100%使用し、店内の専用窯でパンを焼く。製粉から加工、販売までを一貫して行う米粉パンの取り組みは全国的にも珍しいという。

 米粉パンは「お米ならではのもっちり、ふっくらした食感が魅力」(同社)で、主力商品は「米粉ドッグ」(180円)。石川県産の豚肉100%のウインナーを使い、注文を受けてから調理する。このほか米心石川ブランドの「石川県産ゆめみずほ GABA無洗米」を用いたプレーンな「GABAパン」(50円、70円)、副素材も地元産にこだわったクリームパン、あんパンなどの菓子パン類(100円~110円)など全6種類をラインアップする。

 家庭でも菓子づくりやパンづくりに活用してもらうため、米粉(200グラム、1キログラム)自体も販売。店内に持ち帰り自由の米粉レシピを用意している。パンのほか、県産コシヒカリを使用したすし類(500円~)や、県産の六条大麦を使用した米心石川オリジナルの麦茶「雪穂」(100円)なども扱い、幅広い商品展開で県内産の米や農畜産物の消費拡大を狙う。

 同社は昨年6月、全国初のドライブスルーのおにぎり専門店「Beishinおにぎりキッチン」をオープンし話題を集めた。「こめこキッチン」は「おにぎりキッチン」に隣接し、ワンストップで両店の商品を購入できる。

 営業時間は10時~17時。

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