金沢で「世界のあったか料理」講座-シリーズ第1弾は韓国編

韓国式「きのこの寄せ鍋」

韓国式「きのこの寄せ鍋」

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 金沢国際交流財団(金沢市本町1)は1月22日、「冬にぴったりのあたたまる料理」をテーマに各国の料理を紹介する全4回シリーズの第1弾として、「世界のあったか料理講座・韓国編」を中央公民館長町館(金沢市長町2)で開催した。金沢市国際交流員のキム・ハナさんが講師を務め、20人の参加者が韓国式冬の家庭料理を学んだ。

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 料理を通して韓国文化を紹介する目的で金さんが紹介したメニューは、「ボソッチョンゴル(きのこの韓国式寄せ鍋)」、「カクテキ(角切り大根のキムチ)」、「クンジュントッポッキ(宮廷風餅と牛肉の炒め物)」の3品。ボランティアのスタッフ2人が参加者をサポートし、金さんは流ちょうな日本語で料理を説明した。参加者は20~60代の主婦で、「日本と同じような食材で韓国の料理が作れるのが興味深い」と真剣に聞き入った。

 韓国の家庭で、冬に大量に作られるキムチに使う大根は「皮付きのほうが栄養を逃さず健康に良い」と金さん。「鍋の盛り付けは放射線状に並べるのが韓国流。美しく見せるため、材料を切りそろえることがポイント」とアドバイスした。また、日本と同様、韓国でも地方や家庭によって料理の味付けや作り方が違うことや、宮廷料理には野菜がふんだんに使われ、辛い味付けは意外と少ないことなどの食文化も説明。鍋料理は、日本と異なり具材を鍋に入れてからスープを注ぐのが韓国のスタイルで、ダシには煮干や昆布のほか大根やタマネギ、ニンニク、ショウガを使う点に、参加者は興味深そうにメモを取っていた。

 韓国出身で交流員として昨年4月に金沢に赴任した金さんは、主に同市の姉妹都市の全州(チョンジュ)との連絡や通訳、イベントなどのサポートを担当し、「金沢の全ての季節を味わい、楽しく生活している」という。

 同財団では、これまでにも交流員による料理講座やイベントを行ってきたが、今回のようにシリーズとした企画は初めて。「交流員が実際にメニューを決める同講座は人気で抽選になったほど。料理を通して国際理解を深めるきっかけとなれば」と同財団の蔵美紀さん。韓国編に続き、ブラジル編(2月5日)、ベルギー編(2月19日)、アメリカ編(3月5日)の開催も予定する。

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