日本料理店「金澤 つきや」(金沢市大工町)が5月27日、約2年ぶりに再オープンした。
同店は2024年9月 から休業していたが、県内の料亭などで修業を積んだ茨信彦さんが2代目料理長に就任し、再出発する。経営は、石川県内を中心に飲食店を展開する「エムアンドケイ」(八日市3)。
明治期の町家をリノベーションした店内は、トチの一枚板を使ったカウンター席7席と、蔵などを生かした個室2部屋(2~6人に対応)を設ける。カウンター席の前には焼き場を設け、ライブ感を楽しめるようにしたという。
提供するのはコースのみ。加賀野菜や能登で水揚げした魚介類、能登牛など、地物食材や季節感を重視したという料理10~11品で構成。茨さんは「わん物には特に力を入れている。地元の湧水に昆布と直前に削るかつお節で取っただしを味わってもらいたい」と話す。デザートは手作りの冷菓や和菓子などを、加賀棒茶と共に提供する。価格は1万6,500円で、個室のみ別途サービス料が必要。
日本酒のペアリングも希望があれば対応し、約30種類の銘柄からコースの内容や客の好みに合わせて4種類前後を提案。料理を提供する器は、輪島塗や木工芸の地元作家を中心に、全国の若手作家の作品もそろえた。
茨さんは「北陸の食材を中心に、時季ごとの『走り』(季節を先取りする料理)を楽しんでもらえるよう、仕入れやコースの内容を考えている。金沢らしい町家の趣ある空間で、最後の一品までゆっくりと食事をしてもらえたら」と話す。
営業時間は18時~23時。月曜・日曜定休。