金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で始まった路上観察学会40周年を記念する展覧会「路上、お邪魔ですか?」の関連イベント「知ればおもしぃ路上観察ツアー」が4月25日に始まった。
アーティストの中村裕太さんによる電柱に取り付ける看板のような作品を、展覧会場だけでなく街の中にも設置し、ツアーで歩いて見て回るもの。同館は「まちに開かれた美術館」をコンセプトにしており、今回は街そのものを展覧会場とする「飛び地のプロジェクト」で、路上観察の楽しみを体験として提供する「ツアー形式の作品」として企画したという。
ツアーは「OMO5金沢片町 by 星野リゾート」(片町1)が主催し、展覧会期間中に週2回、実施する。「ご近所ガイドOMO(オモ)レンジャー」がガイドとなって同ホテルを出発し、金沢21世紀美術館の中村さんの展示作品を見学した後、犀川大橋を渡って白菊町を巡って歩く。同町内の電柱に取り付けられた作品と、今ではあまり見られなくなった木柱(木の電柱)などを見て回る。
「作品は電力会社や地域住民の協力で実現できた」と話す中村さんは、ツアーのコース監修にも関わった。「カラスの巣があったり、ごみの集積所になっていたりする電柱や、現役を引退した木柱の余生などに目を向けてほしい。中には切り倒された木柱の跡に草が生えている様子も見られる。普段気に留めないものに視点を変えて見ることで、気づくことがあるはず」と話す。
OMOレンジャーを務める堀安優美さんは「植物に覆われてしまった建物の壁や、家の前に置かれた植木、鳥や猫など動物との出合いなども路上観察の魅力。参加者それぞれが気になるものを見つけてほしい。地域住民から聞いた『昔はこうだった』という話なども紹介したい」と意気込む。
ツアーの催行時間は17時15分~18時15分。9月5日までの金曜・土曜に実施。参加無料。前日22時までに公式サイトで要予約。