能登半島地震で失われつつある能登瓦の保存活動を行う「瓦バンク」が3月27日、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」で「瓦チョコレート」支援購入の募集を始めた。
瓦チョコレートは、瓦バンクで能登瓦のレスキューなどの活動する吉澤潤さんが、能登瓦の価値と魅力を広く伝えたいと始めたプロジェクト「GAWARA(ガワラ)」の一環で開発した。クラウドファンディングで支援購入を募ることで話題につなげて能登瓦の現状を知ってもらうのが狙いで、売り上げの一部は活動に役立てる。
商品は、加賀種食品工業(金沢市春日町)が最中種(最中の皮の部分)の一種で「厚焼種」と呼ばれる厚みのある菓子種を5センチ角の大きさの瓦の形に成型し、小松市の洋菓子店でチョコレートをコーティングして仕上げる。
加賀種食品工業はもち米を使った菓子種を専門に製造する会社。既製品として約300種類の菓子種を販売するほか、オリジナルのデザインの菓子種を作ることができる国内有数のメーカーとして知られる。和菓子の最中に使う種の製造で約150年前に創業したが、今では売り上げの約6割を占める菓子種が、洋菓子店や料理店などで使われているという。
同社執行役員で営業の横山幸弘さんは「吉澤さんから瓦バンクの活動の話を聞いて、これは金沢の会社としてわれわれがやらなければならないと思った。作ったサンプルを見た時に『かっこよ』と思わず声に出た」と振り返る。一方で「曲面部分が割れてしまわないか心配したが、何とか製品化できた。多くの人に瓦のストーリーが伝われば」と話す。
応援購入は4,500円からで、リターンに、九谷焼の瓦市松コースターやプレートなどを用意する。
5月30日まで。