能登の逸品を扱うネットショップ、官民共同で開設-販路拡大支援で

ネットショップ「能登スタイルストア」

ネットショップ「能登スタイルストア」

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 石川県と金沢や能登などの民間企業が昨年12月、地域の資源を活用した能登の産品を全国にPRするネットショップ「能登スタイルストア」をオープンした。能登半島地震からの復興と地元企業の販路拡大を支援するための官民合同企画「能登半島☆全国発信プロジェクト」の一環。

「能登ミルクとのむヨーグルトセット」

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 同ショップは計画情報研究所(金沢市駅西本町2)が運営協力。スタッフ2人が輪島市に常駐しているという。商取引運営は、独自のネットショップ運営を手掛ける御祓川(みそぎがわ)(七尾市)が担い、扱う商品の発掘と販路開拓で消費者と生産者をつなぐ。

 金沢の専門家や行政の担当者など30~40代のメンバーが参加し、昨年6月25日に前身としてウェブサイト「能登スタイル」をオープン。さらに同9月18日に「能登スタイルストア」をプレオープンしたうえ、12月1日に、出店数57店・取扱商品224点でグランドオープンした。

 取り扱う商品は、独自の商品基準を元に同プロジェクトが審査したうえ、すべての商品について現地に足を運び取材を行っている。基準は「七尾市・輪島市・珠洲市・志賀町・中能登町・穴水町・能登町で製造されたものか、その土地の原材料を用いたもの」「申請する事業者、生産者が自信を持って全国に発信できる良品であること」「商品、食品の安全性を徹底し、関係法令(食品衛生法、薬事法、計量法)および都道府県・市町村関係の基準を満たすこと」などを定める。海に囲まれた能登半島で育まれた素材を使った「ものづくり」や「もてなし」へのこだわりと、原材料や添加物リストを明確に表示できる商品の安心と安全を重視し提供する。

 「能登ミルクとのむヨーグルトセット」(1,890円)は、4軒の酪農家が作る極上のミルクから作られ、毎日安心して飲むことができる。「能登寒ぶり胃(ふと)塩辛」(525円)は、ブリの胃を使った塩辛で珍味の中の珍味、能登版「チャンジャ」とも言える。「能登総持寺の門前そば」(1,000円)は、能登産そば粉と山に自生する自然薯(じねんじょ)をふんだんに使った風味豊なそば。「珠洲焼のぐい呑」(5,250円)は、珠洲焼作家の篠原敬さんが一つひとつ手作りで仕上げた大ぶりのぐい呑みで、珍味の器としても重宝する。

 今後の展開について、御祓川の村田充さんは「扱う商品は季節に応じて増やしていく。お客様の声をもとに既存商品の改良や新商品開発にも取り組んでいく。現在は、地元の素材を生かした石けんなどを開発中で、自然の恵みと風土に育まれた知恵と伝統が詰まった能登の逸品を通して、心豊かなライフスタイルを提供したい。将来は、商品を通じて多くの人が能登を訪れるきっかけとなるように情報発信ができれば」と話す。

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