企画展「ひな飾り展~ひな道具~」が現在、金沢くらしの博物館(金沢市飛梅町)で開催されている。
同館が収蔵する江戸~昭和のひな飾り約50組の中から8組を並べ、ひな人形の展示は合わせて約200体になる。
「江戸・明治のひな道具」の展示では、内裏びなのみの飾りが主流だった江戸初期から、段飾りやたんすなどのひな道具が増えた江戸後期~明治期までの変化を紹介する。
「大正のひな道具」では、百貨店などでひな飾りが販売されるようになり、ひな道具を買い足す人が増えた背景を取り上げた。当時の子どもが遊んでいたおもちゃも一緒に飾られるようになったことから、ままごと道具や人形も展示する。
「昭和のひな道具」では上方(京都や大阪)発祥とされる御殿飾りと、後に人気が高まったという東海地方の御殿飾りの違いを紹介。落ち着いた配色の上方に対し、東海地方の御殿飾りは金具を多用し、屋根にしゃちほこを配するなど豪華さが特徴だという。当時、一緒に飾られた「花魁(おいらん)道中」や「娘道成寺」の人形も併せて展示する。
昭和30年~60年ごろのひな人形とひな道具150点をそろえる「現代のひな飾り」では、記念撮影コーナーも設ける。
学芸員の東條さやかさんは「時代や地域によって移り変わるひな飾りの風習や流行が分かるよう、展示方法を工夫した。昔のひな飾りも多様性やオリジナリティーがあったことや、各家庭の飾り方やひな道具の違いを楽しんでもらえれば」と話す。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入館料は一般310円、高校生以下無料。4月12日まで。