
「GalleryTEN(ギャラリーテン)」(金沢市入江2)主催のアート展「H777R777[30 for 30]30周年記念展 GalleryTEN現在地点」が7月7日、しいのき迎賓館(広坂2)で始まった。
同ギャラリーは1995(平成7)年7月7日にオープンし、石川県の作家による作品を紹介して応援してきた。近年はホテルを中心にしたアートコンサルティングに注力している。
今回の展示では、2024年開業の「フォーシーズンズホテル大阪」で同ギャラリーが監修した37階パブリックフロアに設置した作品を制作した作家30人に声をかけた。陶器、ガラス、漆、金工、友禅などの工芸作品のほか、彫刻、日本画、写真など、さまざまなジャンルの作品を並べた。陶芸家で建築家の奈良祐希さんは、前日に完成したばかりの作品を持ち込んだという。
ギャラリー主宰の金田みやびさんは「大阪のプロジェクトでは設置場所に合わせたサイズで作家の皆さんに制作をお願いした。内装プランに合わせた構想に2年、作家の制作には1年かかった」と振り返る。今回の展示は「プロジェクトに参加してもらった作家の数と周年記念の数字が偶然30であることに気付いて企画した。地元の美術工芸が持つ多様性や奥深さを感じてもらえれば」と話す。
開催時間は11時~18時。入場無料。7月13日まで。