
展示会「金箔(きんぱく)レース×布花(ぬのばな)~A full future 〇△□~」 が3月11日、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)市民ギャラリーで始まった。
「布花のアトリエ Nana flower」(小松市今江町7)と金箔ジュエリーなどの製作・販売を手がける「Gold-Knot」(南町)がコラボ企画した。
展示のメインは、2万輪の布花を使ったインスタレーション作品。Gold-Knotの金箔レースと組み合わせた。布花は1年半をかけて制作し、シルクやサテンの生地にシリアス染料を使って、春をイメージしたピンクやアクセントの紫をメインに染色した。
布花装飾デザイナーの鮫島亜紀さんは「癒やしや幸せをテーマに、空を表す〇、風や吐息、炎のエネルギーを意味する△、地をイメージした□をオブジェで表現した。心穏やかに安らげる空間で、時だけが静かに流れていくのを感じてほしい」と話す。
鮫島さんは布花と伝統工芸品とのコラボ作品にも力を入れており、金箔工芸を扱うGold-Knotプロデューサーの加茂谷慎治さんとの交流がきっかけで今回の展示に至ったという。加茂谷さんは「金箔も布花も軽い素材を使っており、作品同士の相性も良かった。薄い繊維に○△□型の金箔をあしらい、幸せの光を表現している。記念撮影のスポットとしても楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。3月16日まで。