
子どもによる「うみの合唱団」が3月8日、石川県庁19階の展望ロビーでコンサートを行った。
地元小学生を中心に26人が出演し、童謡などの合唱曲9曲のほか、独唱や楽器演奏などを行った。当日、会場には保護者など約60人が集まった。
「うみの合唱団」は2023年、子どもが音楽の楽しさを学び、音楽文化に触れる機会を創出することを目的に、駅西ベイエリアを拠点とする合唱団として活動を始めた。さまざまな音楽イベントに参加して発表する機会としてきたが、自主企画のコンサートは今回が初となる。
合唱団の運営と講師を担当する金沢星稜大学教授の直江学美さんは、金沢城を中心とした市街地がある金沢駅の東側が文化経済の中心になっていることに触れ、「自分の生まれ育った駅西ベイエリアでも文化的な活動をしたいと考えていた。コロナ禍で大きな声で歌えなかった子どもたちに機会を提供したいと思い、このエリアで合唱団を作ろうと考えた」と話す。「地域の大人たちが、音楽を通してこどもたちを温かく見守ってくれている。在籍していた子どもたちも大人になって、再び『うみの合唱団』に講師やサポーターとして参加してくれれば」と期待を込める。