「金沢 彩の庭ホテル」（金沢市長田2）がホテル開業10周年を記念し、能登復興の願いを込めた「10周年記念スペシャルコラボペアリングディナー」を3月から月1回、提供する。

金沢彩の庭ホテルでペアリングディナー

　メニューは、同ホテル総料理長で能登出身の森下啓介さんが能登の食材をふんだんに使った全8品のコースを考案。ワインは全て能登のワイン醸造所「ハイディワイナリー」（輪島市）のものを使い、同ワイナリーのソムリエ・山下恵理さんがペアリングを担当する。

　「輪島産フグとカニのオリーブソース」には、能登半島地震後に収穫したブドウを使って同ホテルと協力して醸造したオリジナルワイン「TSUMUGI 2024」を組み合わせるほか、「本日の能登産魚のポワレ 能登いしるバターソース」には「禅のわいん ルージュ」、「能登牛のロースト 能登町のブルーベリーと志賀町のしょうゆを使ったソース」に「千里カベルネソーヴィニヨンロゼ 2022」などを、それぞれ合わせる。

　同ホテルの高田恒平さんは「震災前から観光プランを提供するなど能登とのつながりは深かった。能登の復興はホテルにとっても鍵になるので、10周年記念のキャッチコピーを『さあ、これから－。』とした」と話す。

　ハイディワイナリーの高作正樹社長は「地震により店は全壊したが、ブドウの木だけは無事に残った。2024年という年に生まれたワインと、能登に生まれ育った食材とのペアリングを楽しんでほしい」と呼びかける。

　ディナー提供日は3月21日、4月18日、5月16日、6月20日、7月18日。提供時間は18時～21時。料金はコース料理とペアリングのワインで1万3,000円。要予約。