![書庫兎夢(写真提供=川端の湯宿 滝亭)](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1739573812_photo.jpg)
金沢犀川温泉の旅館「川端の湯宿 滝亭」(金沢市末町)が1月20日、新書庫を新設し、従来あった蔵書と合わせて総蔵書数7000冊を超えた。
同旅館はこれまで、金沢に関する蔵書約1300冊のライブラリー「魚眠洞(ぎょみんどう)」、自然・アート・建築などに関する蔵書約1000冊の「Art Book ギャラリー こもれび」を併設。今回、蔵書約4800冊の「書庫兎夢(とむ)」が加わったことで総蔵書数が7000冊を超える北陸最大規模のライブラリー併設温泉旅館となった。「書庫兎夢」は、金沢生まれの小説家・泉鏡花がウサギを愛したことから名付けたという。
同旅館では今回、豊かな読書体験を提供するため、プレミアムラウンジ「安楽」も新設。同ラウンジでは、九谷焼、大樋焼、輪島塗などの工芸品や、地元画家による作品展示を行う。
同旅館スタッフの谷崎康織さんは「能登半島地震で被災し、当初の計画が大幅に遅れてしまったが、多くの方からの励ましに背中を押された。蔵書集めも、貴重な書籍を寄贈いただいた方や購入費を寄付していただいた方のおかげで実現できた」と話す。