石川県内の観光資源を題材にした漫画を全国から募集する「第1回石川まんがコンテスト」の作品募集が12月1日、始まった。主催は石川まんが祭り実行委員会。

　入賞作品を全国に発信し、子どもから大人まで「親しみやすく、楽しく、わかりやすい」漫画の力で地域の観光振興と誘客につなげるのが狙い。公募した漫画で自治体が観光をPRする取り組みは全国初。

　審査員には石川県ゆかりの漫画家・永井豪さんや土山しげるさんなどを招き、大賞受賞者に贈られる賞金50万円は全国最大規模という。募集要項のポスターまで漫画で作成した。担当者は「漫画は親しみやすいコンテンツなので、幅広い年齢層の方に楽しく分かりやすい観光のPRになれば」と期待を寄せる。

　応募資格はプロ・アマや年齢を問わず、共作での応募も可能。石川県（能登・金沢・加賀）の観光資源を題材にした作品で「石川県の魅力を伝えるストーリー性のある漫画」「読んだ人に石川県を訪れたいと思わせる漫画」がテーマ。原稿サイズはB4またはA4で、8～32ページ。漫画制作ソフトにより制作した作品も受け付ける。

　1次審査は漫画雑誌の編集者が、最終審査は石川県ゆかりのプロの漫画家が行う。入賞者は来年開催される「石川漫画祭り2009」で表彰されるほか、賞金として大賞1人（50万円）、優秀賞2人（5万円）、審査員特別賞1人（3万円）、金城大学短期大学部賞2人（2万円）、代々木アニメーション学院賞2人（2万円）が贈られる。

　入賞作は作品の全部または一部が掲載された作品集として出版する予定で、入賞者のうちひとりに、能登の観光資源を題材にした漫画の制作を依頼、出版から制作にかかる費用を県が全額負担する。出版物は能登空港、小松空港、JR金沢駅、道の駅、全国のコンビニエンスストアなどで配布しPRに使われる。

　「石川漫画祭り2009」は来年3月29日石川県立音楽堂交流ホールで開催され、コンテスト入賞者の表彰式と作品展が行われるほか、永井豪さんと土井しげるさんが描いた原画の展示やトークショー、サイン会も実施される予定。

　応募先は、石川まんが祭り実行委員会事務局（金沢市鞍月2-20、財団法人石川県産業創出支援機構内　TEL 076-267-1001）。応募締切は来年1月30日。