現代感覚の漆器にも挑戦した「輪島塗展」が11月14日から金沢市の石川県地場産業振興センター本館で開かれ、重箱や花器、ぐい飲みなど133品目、167点が訪れた人たちの目を楽しませている。
同展は、伝統的な輪島塗とともに、現代生活にマッチした新しい商品提案をする目的から同センターが企画し、輪島漆器商工業組合に加盟する6社が出品した。堅牢優美な輪島塗の特徴はそのままに、表面に乾漆を施して傷がつかないように改良した座卓や朱塗りと黒塗りが絶妙なバランスの花器、重箱に2枚のふたが付き、1枚を取り皿として使えるものなど、従来なかったデザインや技術の商品が目を引いている。
同センターでは、これらの新商品を、来年3月に開かれる総合見本市「大阪インターナショナル ギフト・ショー」にも出展し、新たな販路拡大に乗り出す予定。「漆器の最高峰とされるブランドイメージに加えて、日常生活の中でも使って楽しめる輪島塗という、新しいニーズを掘り起こしていきたい」と意気込んでいる。
開場時間は9時~17時。入場無料。今月24日まで。