秋の限定酒「石川ひやおろし」-23蔵から一斉発売、人気集める

「ひやおろし」が店頭に並ぶ酒販店

「ひやおろし」が店頭に並ぶ酒販店

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 冬に醸造した清酒をひと夏越して熟成させ、飲みごろの秋口に生詰めした秋限定の「ひやおろし」が9月9日に一斉発売され、人気を集めている。

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「石川ひやおろし」は県酒造組合連合会・県卸売酒販組合・県小売酒販組合連合会が昨年から一斉発売を始め今年で2年目。23蔵の銘柄をそろえた。小売店からの予約は昨年より約千本多い8,220本と好調で、2万本の販売を目指す。

 以前から蔵ごとに「ひやおろし」を発売していたが、近年の日本酒離れによる消費減少に歯止めをかけようと、組合が共同でキャンペーンを行うなどして一斉発売を始めた。酒を酌み交わして長寿を祝う重陽の節句の9月9日を解禁日としてイベント性を持たせた。

 酒販店「加賀藩 酒蔵」(金沢市割出町)店主の新保さんは「一斉発売が始まってワインのボジョレ・ヌーボーのようにお祭り感覚のイベントになった。これで日本酒ブームが起こり、各蔵のひやおろしを飲み比べる人が増えれば」と期待を寄せる。加熱殺菌せず瓶詰めした「ひやおろし」は春先にしぼられた新酒と違って、暑い夏の間蔵の中で眠って熟成を深めるため、まろやかな味わいになるという。秋限定で本数が限られているため、お気に入りの蔵の「ひやおろし」を数本まとめて買う客も。

内容量は720ミリリットルで、価格は1,050円~2,700円。発売は10月末まで。

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