割烹が伝授する「エコクッキング」-金沢・近江町市場で料理教室

近江町市場で開講された「エコクッキング料理教室」の様子

近江町市場で開講された「エコクッキング料理教室」の様子

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 金沢市民の台所、近江町市場(金沢市上近江町50)で9月18日、「エコクッキング料理教室」が開講された。当日は、割烹(かっぽう)「貴船」(主計町)店主の中川清一さんを講師に迎え、参加者は鯖やキノコなどの食材を無駄なく使う方法を学び秋の献立を楽しんだ。

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 近江町市場商店街振興組合が定期的に開催している各種料理教室の一環で、市場の「ほくほく収穫まつり」に合わせて実施された。秋の旬の素材を生かした料理を、プロの料理人から直接学べるとあり主婦らの人気が高い。

 中川さん直伝のレシピは「秋鯖のおろし蒸し」「キノコの白和え」「鯖のまかない汁」の3品。ベテラン主婦を中心とする20人が6グループに分かれ手際よく調理を進める中、講師に盛んに質問する姿も見られた。鯖の頭や中骨は捨てずに塩でぬめりを取るなど、丁寧に下処理をして臭みを抜くことで余すところなく利用する。ニンジン、大根の皮やシイタケ、春菊の軸なども「まかない汁」の具材に。野菜は無駄なく使うため、下ごしらえの時に十分に水洗いすると良いという。

 「素材の持ち味を無駄なく生かすおいしい料理は、家庭でも十分作れる」と中川さん。参加者からは「魚のアラの臭みはちゃんと取り除けば、いいダシになり無駄なく利用できる」「いつも捨てていた野菜の皮も食材として立派に使えるとわかった」「割烹の本格的な味に近づくには、ちょっとしたコツや丁寧な作業が決め手だと思った」などの声が聞かれた。

 また、同市場で9月18日~20日に開催された「ほくほく収穫まつり」では、日替わりで「新物サンマの棒寿司」「小坂レンコンの団子汁」「焼き芋プリン」「金沢産梨・あきづき」などの試食・販売が行われ、長い行列ができた。県外から観光に来ていた女性は「小坂レンコンはモチモチした食感が楽しくおいしい」と笑顔で話していた。

 料理教室は2~3カ月に1度の開講。次回は11月を予定(日程未定)。

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