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金沢のシネモンドで「この世界の片隅に」 県内初上映、監督舞台あいさつも

県内初上映の「この世界の片隅に」

県内初上映の「この世界の片隅に」

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 金沢市中心部の商業施設「香林坊東急スクエア」(金沢市香林坊2)4階のミニシアター「シネモンド」(TEL 076-220-5007)で12月17日から、第2次世界大戦時の広島・呉を舞台に描いた「この世界の片隅に」が上映される。

「この世界の片隅に」のシーンイメージなど

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 同作はこうの史代さん原作の漫画を映画監督の片渕須直さんが映画化したアニメーション作品。主人公の北條すずが嫁ぎ先で積み重ねていく日常と、原爆投下前後の広島の様子を対極的に描く。主人公の声は能年玲奈さんから改名した女優ののんさんが担当。声優初挑戦にして主演を務めた。

 制作資金はクラウドファンディングにより集められ、開始から10日もたたずに目標金額に到達。小規模公開として11月12日に公開初日を迎えたが、口コミで人気が広がり、全国的に公開館が増え続けている。

 同館では1カ月遅れての公開となるが、上野支配人は「前評判や人気が出てからの上映決定ではない」と話す。夏ごろに東京での試写で作品を鑑賞した同館代表の土肥悦子さんが作品に感動し、配給会社に同館での上映を申し出たという。通常同館では1作の上映期間は2週間ほどであるのに対し、同作の上映は8週間ほどを予定している。

 より多くの映画ファンに見てもらおうと、視覚障がい者のための音声ガイド付きの上映や、字幕が付いていない邦画の鑑賞機会が少ないという聴覚障がい者のための日本語字幕付きの上映も検討中という。

 上野支配人は「人気が広がったのも、実際に見た方から感想があふれだした結果。それくらい素晴らしい作品だと思うので、多くの方に何度でも見ていただけるよう上映期間を長く取った。ぜひ足を運んでもらいたい」と呼び掛ける。

 25日14時40分の回の上映終了後には片渕監督の舞台あいさつ、18時からは「石川四高記念文化交流館」(広坂2)でトークイベントを予定する。トークイベントの定員は45人。問い合わせは同館まで。

 鑑賞料は一般=1,700円、シニア=1,200円、学生=1,000円、高校生以下=500円、シネモンド会員=1,100円。25日のトークイベント付き鑑賞券は同=2,200円、同=1,700円、同=1,500円、同=1,000円、同=1,600円。

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