加賀友禅会館(金沢市小将町)で7月30日、女性の美を育てる企画「かなざわ美人稽古」の1回目が行われた。主催は北陸放送。
茶道や華道などさまざまな伝統文化が根付く金沢で、稽古事を通じて日本人の美意識や心をあらためて学ぶ教室を7回にわたって行う同企画。今回は「夏の和装 ゆかたの着付けと美しい佇(たたず)まい」と題して、加賀友禅プロモーションマネジャーの鶴賀雄子さんが講師を務め、26人の女性が参加した。
約2時間のお稽古で、浴衣の羽織り方、帯の結び方など着付けを中心に、浴衣姿での歩き方、いすの座り方、バッグの持ち方など所作についても指導。鶴賀さんは「浴衣は自分のアイデアで思い切り遊んで」と、帯の結び方ではレースのストールや髪飾りなどを使った簡単なアレンジ方法も提案した。
着付けを終えた参加者は「講師の先生や加賀友禅大使に細かいアドバイスをもらえた。次は1人で着てみたい」「帯の結び方が参考になった」「着付けだけでなく所作も教えてもらって勉強になった」など笑顔で話していた。
鶴賀さんは「北陸新幹線開業後、金沢では和装の方が増えている。今回のお稽古をきっかけに着物や浴衣にさらに親しんでもらいたい。私たちもその一助になれれば」と話す。
9月10日には、茶道裏千家淡交会石川支部幹事の加納聡子さんを講師に迎えて「茶道・茶道の心得」を学ぶ。10月以降、「化粧法」「風呂敷の包み方」「書の愉(たの)しみ方」「装花」「食事の器の扱い方」などの教室を順次開講する。