金沢・広坂のギャラリー&ワークショップ「COLONY」(金沢市広坂1、TEL 070-5062-7833)で3月10日、企画展「どうかしてるぜ!世襲じゃない工芸作家十人展」が始まる。
現代での伝え方が課題となっている工芸を、もっと身近に感じてもらうことを目的に集まった工芸家10人による作品展。九谷焼、山中塗、加賀友禅の食器やインテリアなど、多彩な作品を展示する。
同展を主催する「石川県工芸家net work(略称 IKON)」は、伝統文化を伝えるために互いに協力し、作り手、使い手、そのつなぎ手のより良い在り方を模索。工芸に関する技術や知識の向上、活発な情報の収集と交流などで成果の発信を目指す団体だという。
展示作品は、稲積佳谷さん、河田里美さん、河村澄香さん、武田朋己さん、出口瑞花さん、船木大輔さん、吉岡正義さんの九谷焼、森内瑞恵さん、吉田とし美さんの加賀友禅、木下富雄さんの山中塗。「工芸をもっともっとカジュアルに」をテーマに、出展作家が絵を描いたデニムも展示する。
主催の森内さんは「工芸と言えば、2代目・3代目が受け継ぐものと思われがち。IKONは世襲じゃない工芸作家10人の集団なので、意外性を感じてもらえたら」と話す。「メンバーの口癖『どうかしてるぜ!』のタイトル通りの展示を楽しんでほしい」とも。
開場時間は11時~18時。入場無料。今月21日まで。