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金沢21世紀美術館で書家・井上有一の生誕百年記念展、過去最大規模の約200点

井上有一の作品

井上有一の作品

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で現在、戦後の日本現代美術を代表する書家・井上有一の大回顧展「生誕百年記念 井上有一」が開催されている。

【パノラマVR】21世紀美術館で開催中の書家・井上有一の大回顧展

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 井上有一(1916~1985年)の初期から晩年までの作品を回顧展形式で紹介し、その独特な芸術性の核心に迫る同展。海外でも評価の高い有一の作品はニューヨークなどでも展覧会が開かれる中、同展では日本で最大規模として開催された京都国立近代美術館の「大きな井上有一展」(1989年)で展示された107点を大幅に上回る約200点超の作品を展示し、有一芸術の全体像を余すところなく紹介する。

 紙と墨から成る「書」を追求し、型破りな発想で自由にその世界を築いた有一の作品を、同館の建築空間を生かしダイナミックに展示する点も大きな見どころ。京都で展示された作品から厳選した39点(展示替えあり)のほか、初期の傑作として知られる「愚徹C」(国立国際美術館所蔵)、自身の戦争体験を七言絶句でつづった「東京大空襲」(群馬県立近代美術館所蔵)などの代表作は各地から集めた。さらに、これまで展示される機会が少なかった個人所蔵の一字書やその連作、木炭・鉛筆・コンテを使った書など貴重な作品も並ぶ。

 関連プログラムの対談イベントとして有一生誕100歳記念の前日、日本文学研究者で芸術全般にも幅広い見識を持つ東京大学名誉教授の芳賀徹さんと有一芸術の深い理解者でもある美術評論家の海上雅臣さんが有一への思いを語り合う「芳賀徹×海上雅臣 井上有一生誕百年記念対談」(2月13日、14時30分~16時、先着50人、予約不要)などを予定する。

 開場時間は10時~18時(金・土曜は20時まで)。月曜休場(3月21日は開場)。入場料は、一般=1,000円・大学生・65歳以上=800円・小中高生=400円。3月21日まで。

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