地元産素材にこだわった手作りジェラートや輸入チーズなどを扱う乳製品のセレクトショップ「丸角」(金沢市片町2、TEL 076-261-6740)が4月18日、鞍月用水が流れるせせらぎ通りにオープンした。
同店は石川県能登町の「マルガージェラート」が手がける新業態店。同町と石川県野々市町にあるジェラート専門店2店舗に次ぐ出店で、金沢市内への出店は初。奥能登の牧場で搾った牛乳はもちろん、酒や野菜などの地元産素材の味わいを生かして開発したフレーバーをそろえるのが特徴。
奥能登・珠洲の天然塩や奥能登産イチゴ、加賀野菜のひとつ五郎島金時のジェラート(シングルサイズ・各250円)のほか、新店では既存2店舗では味わえない付加価値の高いフレーバーが登場した。新フレーバーは、同市東山にある高木糀商店の米麹味噌、白山市の小堀酒造店の加賀梅酒、加賀市の丸八製茶場の加賀棒茶を使ったジェラート(同・各280円)、能登大納言あずきを使用した「よもぎ大納言」、富山県の桝田酒造店の吟醸酒・満寿泉(ますいずみ)を使ったフレーバー(同・各320円)など。同市内で作られた一口サイズのもなかの皮に挟んで味わうシングルサイズと、カップで提供するダブルサイズ(490円)のほか、2種類までフレーバーを選べる500ミリリットルボックス(1,200円)がある。フレーバーは固定で10種類、週替わりで2種類を用意する。
味わいだけではなくパッケージにもこだわり、ジェラートと地元の伝統工芸を組み合わせた試みも展開していく。コーンカップの形と素材感を九谷焼で表現した器にジェラートを入れた商品や、山中塗の箱入りの商品などをウェブ限定で販売する予定。ギフトとしても見栄えが良く、食べ終わった後も活用できる容器を使用することで、認知度や販路拡大の面で伝統工芸と地元産素材の相乗効果を狙い、首都圏でも魅力をアピールしていく。
商品は、ジェラートとチーズのほか、自家製のバターやヨーグルトなど、今後もラインナップを広げていく予定。「酪農家で生まれ育ち生産現場を知っている者として、顔の見える生産者が作った素材を扱うことにこだわった。新店舗は、ジェラートを通して素材や伝統工芸のブランディング活動を展開する拠点。本気で遊んで、ジェラートのフレーバーだけでなく、パッケージなどのビジュアル面においても、オリジナルのもの、ここでしか味わえないものを提案し、日々変化していく店にしたい」と同店オーナーの柴野大造さん。
営業時間は12時~21時。水曜定休。