韓国料理の「Korean Dining 一石三兆」(金沢市竪町、TEL 076-225-8268)が4月8日、新たな試みとして、こだわり野菜を使ったスープ料理「天使のスープ」の提供を始めた。
金沢で長年、韓国料理のコアなファンをつかんできた同店オーナーシェフの湊信次さん。飲食業に携わる中、自身が「不規則な生活の中で、もっと野菜を食事に取り入れたい」との思ったのがきっかけで「おいしいスープ料理で、もっと手軽に質の良い野菜を食べてほしい」と新たなジャンルを手掛けた。
これまで通り韓国料理も提供するが、スープ料理を始めてから来店客の9割がスープを目当ての女性客に変わったという。店舗面積は18坪で、カウンター8席とテーブル席を合わせて33席を設ける。夜のみの営業から、昼から通しの営業に変換した。スープ料理での客単価は1,000円前後。
肥料を与えず除草しないなどの自然農法野菜にこだわる湊さん。「自然農法で育った野菜は、甘みが強く味も濃い」と力強く語る。知り合いの土合農園(富山県氷見市)からじかに取り寄せる野菜をメーンに、県内外から季節に応じた旬の素材を取り寄せて使うる。
スープのベースは、漢方効果が期待できる「サムゲタン」に独自のアレンジを加えたもの、近江町市場で仕入れた魚のアラから取る一番だしを使ったオリジナル、自家製の牛骨スープなど。豆乳を合わせることでヘルシーかつクリーミーに仕上げる。人気筋は、丸鶏と朝鮮ニンジンなど丁寧に仕込んだ「金沢豆乳サムゲタン」(680円・税別)、湊さんが得意とする韓国料理の手法を取り入れつつも独自なアレンジを加える。スープには温野菜が付き、有料でケークサレ・玄米・塩麹のパンなどをセットできる。
湊さんは「『天使のスープ』と名付けたのは、『天使』=大地・『スープ』=野菜=スープの思い。大地に育まれたうま味たっぷりの野菜を使った、心も体も満たされるスープを食べに来てほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時30分~22時(材料が無くなり次第終了)。月曜定休。